第106回『法楽寺わらく読書会』開催模様@大阪市法楽寺
12月8日の第106回『法楽寺わらく読書会』は、いつもの法楽寺くすのき文庫にて行うことができました。
『修身教授録』の第2部・第28講『平常心是道』を13名(冥界よりご参加の方々を含む)で輪読し、感想を共有しました。
今回の読書会は特別なものでした。
法楽寺三重塔と奈良県広陵町、百済寺三重塔のご縁から、山村吉由広陵町長にお越し頂くことが出来ました。
また、法楽寺の小松庸祐上院も、オブザーバーとしてご参加下さいました。
さらに、初めての方がお二人もご参加下さり、様々なご縁に導かれた、素晴らしい読書会となりましたことに、心から感謝致します。
もしこの「暑い」「寒い」という言葉を、徹底的に言わなくなったら、もうそれだけでも、小学校の教師としては、その点で、まず一流の人物と言えましょう。
精神的な忍耐力は、肉体上の忍耐力を足場として、初めて身につくものです。
要するに平生が大事なのです。このことを昔の人は、「平生心是道」と申しています。
つまり教師は教室よりも、むしろ廊下や、さらには学校への往復の道に気をつけねばならないのです。
最後には自分の家で、教育者らしい生活ができるようになるのが本当でしょう。
つまり両親に対し妻子に対して、常に人間としての態度を失わぬということが大切でしょう。
このような森信三先生の言葉に対して、
「昔の人は、エアコンなど無かったが、むしろ夏の暑さや冬の寒さを楽しんでいたのではないか。むしろ窓を開け、季節の移り変わりを楽しむことが大切だと感じた。」
「『生活習慣元気』ということを大切にしている。明るい心で、周囲と調和する暮らしである。そのためには、空間や時間を超えて、人間は皆一つに繋がっているという意識が重要だ。」
「森信三先生の、『心身相即の理』という言葉を思い浮かべた。10代の学生に、高い修行者にも通ずる徳目を、分かりやすく説いておられると感じた。」
などといった意見が出されていました。
また、小松上院からは、
「皆さんが、森信三先生の言葉を前向きに捉え、一字一句が血となり肉となる姿に、感心しました。」
とのご感想を頂きました。
その後、小松上院が学生時代、偶然訪れた広陵町百済寺の三重塔の美しさに感動し、数十年後、法楽寺にその形を模した三重塔をお造りになったお話を聴かせて頂きました。
改めて、素晴らしいご縁を頂いていることに、感謝の思いを抱きました。
終了後は、近くの「ごはんとお酒と布と糸 fudan」さんで忘年会を行い、一年間の学びを振り返りました。
次回開催は、以下の通りです。
日時:令和6年1月19日(金)14:30〜16:30
場所:法楽寺くすのき文庫
内容:「修身教授録」第2部・第29講「人生は妙味津々」輪読会
「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
参加費:1.000円
※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com ℡:090-4975-4000(後藤) 寄稿:高嶋宣雄氏