第104回『法楽寺わらく読書会』開催模様@大阪市法楽寺

   

10月13日の第104回『法楽寺わらく読書会』は、
いつもの法楽寺くすのき文庫にて行うことができました。

『修身教授録』の第2部・第26 講『二種の苦労人』を
7名(冥界よりご参加の方々を含む)で輪読し、
感想を共有しました。
人間は苦労しなければならぬということは、
昔から誰でも言うことで、
私も、確かにそれに相違ないと思います。

しかし苦労したために、
人の苦しみにたいしてもよく察しができて、
同情心を持つようになる場合と、
反対に苦労したために、かえって人間がえぐくなる場合とがあるようです。

そこで苦労の結果、
かような点に陥ることなく、
しみじみとした心のうるおいと、
暖みとが出るようになるためには、
平素から人間の道というものについて深く考え、
かつ教えを受けておかねばならぬと思うわけです。
教えの力というものが、いかに偉大なものかということを、
改めて考えざるを得ないしだいです。

このような森信三先生の言葉に対して、
「大学の体育会で、上級生が下級生に対して思いやりの深い学校は、大会でよい成績を残すそうである。
この修身教授録も含めて、日頃からの学びが大切だと思う。」

「苦労は自ら求めるものではない。何のために生きるかという信念を貫く中で、大きな目標には大きな壁かが現れるということだろう。波乗りのように、人生の荒波を乗り越えたいものだ。」

「大企業のOLから自営業に転職した際、人生の荒波に直面した。小さな屋台のたこ焼き屋にも、責任を持って経営することの偉大さを感じた。人の苦労を思い、卑屈になることなく、柔軟に生きていきたいと思う。」
などといった意見が出されていました。
続いて、全一学ノートⅦ章『「生」の実存と行動』のうち、「陰・陽の理」「興亡と法則」のミニ輪読会を行いました。
「世の中の事はすべてが一長一短で、両方良いことはない。」という世上あまねく承認せられているが如きも、
かくして宇宙間の万象は、すべてこれ絶大なる動的平衡(調和)によって保たれているという、
永遠の真理の最易簡なる表現と言ってよいであろう。

次回開催は、以下の通りです。

⚫︎日時:令和5年11 月10日(金)14:30〜16:30

⚫︎場所:法楽寺くすのき文庫

⚫︎内容:「修身教授録」第2部・第27講「世の中は正直」輪読会  
 「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会

⚫︎参加費:1.000円
 
 ※初めてご参加頂く方は、準備がございますので、前日までに下記にお名前、ご連絡先をお知らせ下さい。

《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
℡:090-4975-4000(後藤)

 寄稿:高嶋宣雄

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