第88回☆法楽寺わらく読書会☆開催しました@大阪

和の心を楽しく学ぶ、月一度の読書会で気づくこと、実践しようと思う時間📙
 読後感で、深めていくことができ、ありがたい時間

6月24日の第88回『法楽寺わらく読書会』は、法楽寺くすのき文庫にて行いました。
『修身教授録』の第2部・第11講『長所と短所』を、5名で輪読し、感想を共有しました。
人間の短所長所の問題について、私は平素から大体次のように考えているのです。
知識とか技能というような、いわば外面的な事柄については、むしろ長所を伸ばす方が、よくはないかと考えるのです。
ところが自分の性格というような、内面的な問題になりますと、まず欠点を矯正することから始めるのが、よくはないかと考えるものです。
そもそも精神というものは、それが真に伸びるためには、必ずや何らかの意味において、一種の否定を通らねばなりません。
この否定という浄化作用、すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、かえって度の過ぎたものとして、結局欠点になるわけです。
すなわち人間の性格上の問題としては、自分の欠点を反省して、これを除くという努力が、実はそのまま、長所を伸ばすということになるわけです。

このような森信三先生の言葉に対して、
「精神面での自己反省や浄めを強調されているのは、オールマイティを求められる小学校の先生を指導するのに適した内容と感じた。中庸や内観を重視する東洋思想に通じると考える。」
「人が事をなすには、四段階ある。望む、為す、省みる、悟るである。その際重要なのは、みんなの中の自分、という視点であろう。すなわち、皆が一つの命を生きていること、自分を活かし、人も活きるという観点である。」
「自分の短所を知ることで、それを長所に持つ人を尊敬できるようになる。自分を掘る、すなわち自分の思いを深めることで、自らの視界を広げることができると考える。」
「長所よりもむしろ、実は短所こそがその人をその人たらしめているのではないか。短所を悪いものとして矯正するのでなく、深く見つめて伸ばす方向を考えるべきと考える。」
などといった意見が出されていました。
今回は続いて、全一学ノート第9講、「第一の開国と第二の開国」、「民族の使命」のミニ輪読会を行いました。
鎖国によって、文盲の少なきこと及び交通及び通報機関の整備という、近代国家の基盤が準備せられていた。
明治維新は、現実的諸条件の奇蹟的一致まさしく「天機」という外ない。
今次の敗戦によって学んだ最大の教訓は、戦争の罪悪性への徹底的認識と言ってよい。
戦後アメリカを通して学びとったものとして、民主主義については、民族として真に消化し、血肉化するには、なお半永久的な課題として取り組まねばならぬ。

われらの民族の使命は、東西文化の融合という究極目標に対して、一つの縮図を提供し、「架橋」になることと言うべきであろう。
わが国の雑多と多様を、一つの統一的調和にまで齎しうるかは、民族としての主体性の確立にかかっている。
民族生命の若返りに対しては、ついに「遷都」以外にはあり得ないであろう。
次回開催は、以下の通りです。

●日時:令和4年7月22日(金)13:00~15:00
●場所:法楽寺くすのき文庫
●内容:「修身教授録」第2部・第12講「偉人のいろいろ」輪読会  
  「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
●参加費:1.000円
 ※ただし、緊急事態宣言の際は、オンライン開催します。



アフターの交流会は、いつもの喫茶『りあん』で、
素敵な⭐️マスターの入れてくれた薫り高いコーヒーを頂きます!

 
             記:法楽寺わらく読者会 高嶋宣雄