2023年8月18日の第102回『法楽寺わらく読書会』にて修身教授録を輪読@大阪市りあん喫茶

いつも終了後の懇親会でお世話になっている、珈琲専科りあんにて行いました。
『修身教授録』の第2部・第24講『出処進退』を7名(冥界から参加の方々を含む)で輪読し、感想を共有しました。
職を退くということは、いわば公生涯の臨終とも言うべきものであって、公職を奉じるものとしては、最も大切な場合です。
出処進退のいかんは、ある意味ではその一事でもって、その人の全人格を判定せられる意味を持つのです。
実は、出処進退が正しく見事であるということは、その人の平生の態度が、清く正しくなければできないことなのです。
人間も死に際が悪いと、その人の一生を台なしにしますが、しかし死に際のいかんは、その人の生涯を貫く心の修養の結晶であり、その結実と言ってよいでしょう。
それ故お互い人間は、平素から常に最後の場合の覚悟を固めて置かなければならぬと思うのです。
このような森信三先生の言葉に対して、
「私は39年間教師として奉職した。退き際の着地点は、自分と組織の両方にプラスとなる繋ぎ方ができることだった。いわば自分の弥栄と組織の弥栄の両立である。」
「41年間の会社勤めを終えて、やはり平生の活動をしっかりやっておくことが大切だと感じる。それが、立つ鳥跡を濁さず、という出処進退に繋がると思う。」
「十数年OLとして勤務したが、退職時に上司や同僚への感謝の気持ちを示し、お礼をきちんとすることができた。そのことが、独立後の仕事を応援してもらえることに繋がり、事業が波に乗れたと思う。」
などといった意見が出されていました。
 
 
続いて、全一学ノート第Ⅵ章『生命の展開』のうち、「異質的両契機」「男女・夫婦」のミニ輪読会を行いました。
地上の男女は互いに相牽く本能的衝動を、造物主の創造的意志によって植えつけられているのであろう。
夫唱婦随は創造主による男女の根本真理というべく、
随って男女の教育においても、両者の差異を認めぬ所謂「男女共学論」には、その根本に問題があると言ってよく、
かえって人間性の深奥処に触れ難いゆえんを知らねばなるまい。
 
次回開催は、
⚫︎日時:令和5年9月8日or15日【金】 14:30〜16:30
⚫︎場所:法楽寺くすのき文庫
⚫︎内容:「修身教授録」第2部・第25講「最善観」輪読会  
 「森信三先生全一学ノート(新版)」ミニ輪読会
⚫︎参加費:1.000円
《ご予約・お問合せ》
メール:mai@wadentou.com
℡:090-4975-4000(後藤)