第62回「法楽寺わらく読書会」オンライン開催報告

4月24日(金)の第62回『法楽寺わらく読書会』は、
緊急事態宣言によるイベント自粛のため、オンライン開催により行いました。
『修身教授録』の第1部・第25講『質問』を、4名で輪読し感想を共有しました。

人間の一生の基礎は、大体十五歳までに決まる。
したがってその年になるまでの教育は、
相手の全人格を左右して、その一生を支配する力を持つ。

仏教のよい本としては、やはり「歎異抄」だろう。
講義本としては、諸君らには暁烏敏さんの「歎異抄講話」あたりがよいのではないか。

万葉集は、やはり島木赤彦の「万葉集の鑑賞及びその批評」から入るのがよい。

歌をやるには、まず啄木から入り、仕上げは何と言っても赤彦だろう。
歌や俳句をやることは、リズム感を磨く、
つまり生命の真の趣に触れるという意味で大切だ。

真の修身科とは、人間が真に命がけになったら、
生涯かかって一体どれくらいのことができるかという大決心を立てることだ。

参加者の方々の感想をご紹介します。

【主催者の後藤有美さん】
一昨日、『禅』をDVDでみたところでタイムリーでした。又、コロナ騒動で、社会全体が止まり、私自身もこれからの自分の役立ちを深く考えていた所でした。古から伝わる先人たちの知恵を学び実践し、伝統文化を伝えて活動していきます。この読書会も実践する場、仲間として動き出したいと思います。

【歴史人物研究家の加藤昌夫さん】
4月の「法楽寺わらく読書会」は、初のネット読書会で開催しました。コロナの影響で緊急事態宣言が出て法楽寺では開催出来ませんでしたが、Facebookのメッセンジャーを使って、中止せずに各自の自宅から開催出来ました。事前にリハーサルもしていたので、比較的スムーズに開催出来、記念写真もしっかり撮ることが出来ました。
第1部・第25講の「質問」はいつもの講義とは違って、学生からの様々な質問に対して、森信三先生が見事な回答をされていることに感動しました。相当に幅広い分野の本を読み込まれていて、的確に分かりやすく回答されています。最後のページに書かれてある「自分の生涯を貫く志を打ち立て、実践し、身をもって範を示す」ことの大切さを学生達に伝えています。
この講義は昭和12年、森信三先生が41歳の時です。森信三先生の凄さを改めて感じました。
私も50歳の時、「日本の美と心」の探究を人生のテーマにし、歴史人物研究を通して、日本の良さを再発見しています。

【初参加の空恭子さん】
今日は、初めて参加させて頂き、ありがとうございました。楽しく、あっという間の学びの時間となりました。
私は、幼児教育を学び、幼稚園教諭や保育士をさせて頂いた時代がありましたので、「三つ子の魂百まで」と言いますように、幼児期における人格形成づくりの大切さと重なるところがあり、感銘を受けました。また、母の田舎は、曹洞宗なので、身近に感じさせて頂きました。
「自分の一生の志を立てることが根本です。つまり自分の生涯を貫く志を打ち立てるということです。」
今週は、立花之則先生のまだま村でシンギングボウルの演奏をさせて頂いたり、様々なお話を立花先生よりタイムリーにお聞きしていました。昨夜、予習をしました際に、立花先生が電話を通して、私にしてくださったご講話と、森信三先生のこの命題と、ピタリと当てはまる内容で、これは、天からのメッセージであると感じ、生かしていただいていることへの感謝が湧いてきました。
「日本の国土を知ること。また、日本の文化を知ることが大切です。」
「心の耳を開き、心の眼を開くと、おのずから運が開けます。」と、立花先生より教わりました今は、それぞれの天命をもって、皆で力を合わせることの大切さを感じます。
貴重なお時間をありがとうございました。

次回開催は、以下の通りです。

●日時:令和2年5月22日(金)13:00〜15:00
場所:未定

※緊急事態宣言や世の中の動向を見極め、オンライン開催も含めて検討します。

内容:「修身教授録」第1部・第26講「仕事の処理」輪読会
参加費:1.000円